過去の一言


2004.07.31 f*ck
調子悪すぎ。ありえない。



2004.07.30 うめぼし
下り坂が始まった。予想していた通り、長旅の疲れとあまりに寒い会場のせいで、風邪を引く。学会終了後直でホテルに帰宅し、朝まで食事もとらず寝続ける。医者にいって薬を準備していてよかった。ちょうど薬が切れる時刻に辛くて目が覚めるが、飲む薬があることは嬉しい。申請していたグラントの不採択通知が追い打ちをかける。

口頭発表は結構うまくいったと思う。発表後G-language GAEのウェブサイトやPubMedサイトを見ている人が何人かいて嬉しかった。明日は休みだから遊びに行こうと思っていたけれど、これは結局寝て過ごす週末になりそうだ。やれやれだ。イギリスの食事は特に食欲がない時には堪える。

クリック博士が亡くなった。DNA二重螺旋構造を思いついたその日、クリック氏はバーにかけこみ、興奮しながら「俺は今日生命の神秘を解き明かしたぞ!」と叫び回った。バーの客はクリック氏に落ち着いて座り飲み物を注文することを勧めると、今度は彼はバーを飛び出し帰宅。帰宅するなり妻に興奮を伝える。妻曰く、「はいはい、おつかれさまでした。食事にします?」後にクリック博士の妻は語る。「だっていっつもあの調子だったんですもの、あの日が本当だったなんて誰がわかります?」

ゲノムの、生命の研究をする上で、クリック博士はその学問、分子生物学の父とも言える存在だ。その意思を、俺は継ぐ。お疲れ様、21世紀のサイエンスは僕らにまかせてくれ。60〜80年後くらいには心躍る発見を伝えにいくよ、クリックさん。



2004.07.28 猫になりたい
成田からヒースローまで11時間、乗り換え2時間、グラスゴーまで1時間。疲れた。グラスゴーは薄曇りの中、かなり緯度が高いだけあって夜が明るい。かなり久しぶりなためか、タクシーでも電車でも会話が部分的に聞き取れない。"アドゥスマドゥートゥ"で昔散々馬鹿にしていたが、やっぱりスコットランド訛りは激しいものがある。

グラスゴーは大きいんだか小さいんだかよくわからない街だ。田舎の街として見ても、ケンブリッジやオックスフォードのような感じとも違って、明らかにストラットフォードとかとも違う。いずれにしても田舎町の印象が強い。1人で10日間近くもいるには暇な街だ。

誰かさんのクセがうつったのか、着いて早々にホームシック。せめてネットが繋がってくれればなぁ、、、。



2004.07.24 OLIVIA once again
デカイ仕事は早々にして第一関門突破。勝てる気は正直するけど、今までと違い敵はラスボスだから、安心できない。浮かれたようで不安で、心拍数が不安定な気がする、落ち着かない日々。

しかしここ二週間で大分自分のレベルが上がった事が実感できる。やっぱりハードルが高い実戦経験は何よりも自分を成長させる。ただし、基礎鍛錬が足りないと壁にぶち当たる。春に壁に当たった気がしてたから、これまでの基礎鍛錬が実を結んだんだろう。研究に限らないと思うけど、ワイルドでいいのは発想だけで、あとはいかに真面目に基礎的なことをストイックに積み上げられるか、だと思う。

幸せの絶好調にいるような新婚カップルを見ると、結婚も悪くないのかな、と思う。でもやっぱりあの頃から僕はどうしても何かを信じきれない日々が続いていて、この防御反応をなんとかできるまでは自分には難しいのかもしれないと弱気になる。2つみつけたパズルのピースを盗んで完成した絵が理想と少し違って落ち込む。

OLIVIA once againはクラブチューンとして完成されていると思う。でも、この曲をきっかけに初めて聴いた「オリビアを聴きながら」は全然解釈が違って、きっとファン層はほとんど重ならないのだろうと思った。ASTROMANTICの完成度が高くて毎日聴きながら、そういえばさっきかかったスピッツが久しぶりだと感じた。

あと2関門、そして2週間。俺の人生を、僕の周りの環境を、変えられるか、そして僕にその力があるか試されている時間。



2004.07.20 WAY U MOVE
久しく布団で寝ていない。掛け布団も枕もない中で、サーバのファンの音を聞きながら研究室の床やソファで寝る日々が続く。とりあえずデカイ仕事一つを片付け、あとは運を天に任せる。勝率は五分はあると思うよ。

イラクで人質になっていたフィリピン人が解放された。安堵感と共に、アロヨ大統領の英断に心から拍手を送りたい。あの韓国の若者にもこうなることができる可能性はあった。

ご存知の方も多いと思うが、フィリピンも日本と同じく平和憲法を持つ。日本が戦争が出来る国になる為に平和憲法を捨てようとしている一方で、もう一つの平和憲法を持つ国は平和の為に侵略軍からの撤退を選択する。フィリピン憲法の第二条は明確だ。「フィリピンは国策手段としての戦争を放棄し、国法の部分として国際法の一般に受け入れられた原則を採用して、万国と共に平和、平等、正義、自由、提携、および親善の方針を固く守る。」そして、5条「平和と秩序の維持、生命、自由、および財物の保護、および一般的な福祉の推進は、民主主義の天恵とするすべての国民に不可欠である」の通りにフィリピンは行動した。ちなみにフィリピン憲法全文(和訳・英語)はこちら

今夜中に研究費の申請書を書かなければいけない。具体的なプランを5年分考えるというのはなかなか骨が折れる作業だ。ビールが必要な気がする。



2004.07.11 参議院選挙
第20回参議院議員通常選挙の総括をしよう。

まず、多くのメディアが報道している、「自民党大敗」や「国民は小泉内閣不信任」という見解は誤りである。自民党の改選議席は50で今回取得した議席が49。目標に達していないとはいえ、誤差範囲である。民主が増えただけで自民は負けていない。相変わらず与党は過半数である。

さて、民主党躍進の結果となった今回の選挙だが、これは民意が反映されたものだろうか。結論から言おう。否である。問題はシステムにある。

自民は誤差範囲で公明も1議席のみ増加(注1)、社民は改選議席を維持、とすれば、民主党の躍進は共産党やみどりの会議から奪った議席、ということになる。(注2)その議席とは何か。選挙区議席である。社民の改選議席は全て比例区だった。共産・みどり・無所属の選挙区議席が全て民主に流れたの今選挙の結果である。

今回参議院定数削減により小選挙区(注3)が増えた。小選挙区では1議席のみ選出されるので、有権者は死票を避けるため第二党に投票しやすくなり、政党は政権を取る為に合併を加速させ、財界も利益を得やすい保守二大政党制を支持するため(注4)、二大政党制になりやすい。実際比例はほとんど変わらず、与党議席も動かず、野党の選挙区議席が民主に動いたのが今回の選挙だった。端的に言えば小選挙区システムの影響のみが現れ、民意は変わっていないのだ。

二大政党制の長所は連立政権ではなく単独政権になりやすく意思決定が迅速になる点、首相の選択などが分かりやすい点があるが、一方で少数意見が通りにくく、20%程度の票でも1位選出されればよいことから死票が増える。特に自民と民主は改憲・消費税増税法人税減税・米国との軍事同盟・法人献金・集団的自衛権支持の方針に違いのない保守二大政党であることを考えると、財界の意見が通りやすく民意や少数意見が通りにくいシステムであると言える。(注5)この二大政党制が確立してしまった以上、来年の憲法改定はもはや逃れ難い事態だ。

少数意見を通す為に比例区がある、と反論できなくもない。だが、現在の公職選挙法は実際そうはできていない。比例区に立候補させるには10人の候補者が必要だ。そして、参議院では1人600万円の供託金が必要なのである。(注6)この供託金は当選者の2倍までしか返還されない。また、供託金が返還されない候補の選挙費用(ハガキやチラシ)は公費負担とならず、自己負担となり、新聞広告費も得票率の1%以上を獲得しなければ自己負担となる。つまり、少なくとも1億円程の自己負担を覚悟しなければ選挙ができず、弱者には1億円が大金であるのは言うまでもない。

さて、このシステムは明らかに弱者に不利で財界に有利なようにできているが、ゲームのルールがこうなっている以上このルール内で勝たなければいけない。その方法のヒントは、今回沖縄で民主・社民・共産の野党連合推薦が実現した糸数さんの当選にあるだろう。しかし、環境政党みどりの会議がカルト宗教・マルチ商法の女性党(注7)に票数で負けるなど、現実はなかなか厳しい。


注1:公明党が前回同様議席を伸ばしているのは戦後ワースト4となった低投票率が原因である。全国レベルではワースト3だった前回よりもわずかに0.13%伸ばした投票率も、28府県では前回よりも低下している。
注2:共産党が今回減らした比例議席は参議院定数削減の影響をそのまま受けたものと思われる。
注3:小選挙区制では1選挙区から1名を選出。中選挙区では3−5名、大選挙区では多数を選出する。
注4:詳しくはこのページを参照。
注5:改憲は民意に関係なく既存政権の意見が通りやすくなる制度への改悪や集団的自衛権明記の為、消費税増税は法人税減税の為、集団的自衛権は米国との軍事同盟の為、米国との軍事同盟は経済の為、と考えれば、全て財界の利益に沿っている。そして政党は法人献金を受ける。
注6:ちなみにサミット参加国8カ国の中で供託金制度を導入しているのは日本、イギリス、カナダのみであり、イギリスは約10万円、カナダは約8万円と、日本が異例の高額となっている。
注7:女性党はアイスターという化粧品・女性下着関連のマルチ商法の会社が構成員のほとんどである。アイスターの代表は元創価学会員で、和豊帯の会というカルト宗教を作っている。本当にフェミニズムであれば「女性党」なんて思いっきりジェンダーを主張する党を作らないことは明らかですが、名前にだまされないように。



2004.07.08 選挙関連情報 IX
前にも紹介した通り、社会保険庁による保険料財源の無駄遣いはもはや周知の事実だが、また不正が明らかになった。マッサージ機793台、ぶら下がり健康器、ゴルフ練習場のクラブやボールなどに税金と保険料が使われているのである

なるほど、確かに今国の借金は増えている。保険は足りない。じゃあ消費税増税も仕方ない?ちょっと待ってくれ。

年間49兆円の税収のうち、35兆円が議員や公務員の給料になっている。残った分では憲法9条で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」としているのに作っているイージス艦1500億円*4隻とミサイル防衛システム(1423億円)など軍事費5兆円、天皇の食費(4000万円)・服代(6000万円)・愛子ちゃんのお小遣い(305万円)など宮内庁191億円、米軍への予算2460億円、公共事業8兆円。

ねぇ、本気で変えようと思えば結構簡単に変えられそうだと思わない?何もしない、投票にいかないということは、自民党がこれを続けることを認めることになる。みんなで変えよう。もっといい世界をつくろう。



2004.07.06 選挙関連情報 VIII
来年の憲法改正に向けて現在委員会が立ち上がっており、来年の頭にも基本案が提出されるが、中間報告として各党から方針の論点整理の意見書が公表されている。その中で、自民党の憲法改正プロジェクトチームの論点整理(案)が背筋も凍る恐ろしさを醸し出している。いくつか要点を抜粋してみよう。

平和憲法の要となる9条の改訂については、「自衛のための戦力の保持を明記すること」から始まり、「個別的・集団的自衛権の行使に関する規定を盛り込むべきである」とある。集団的自衛権とは、「自衛」とあるが、大辞林によれば「ある国が武力攻撃を受けた場合に、これと密接な関係にある他の国が自国の安全を脅かすものとして共同して防衛にあたる権利」という定義であり、例としては現在のアメリカ合州国によるイラクやアフガニスタンへの先制攻撃があげられることからも、要するに戦争を起こせるようにする、ということである。また、「内閣総理大臣の最高指揮権及びシビリアン・コントロールの原則に関する規定を盛り込むべきである」とある。「シビリアン・コントロール」とはつまり文民統制のことであり、北朝鮮の現在の政治体系がこれにあたる。

国民の権利及び義務については「国の防衛及び非常事態における国民の協力義務を設けるべきである」とあり、戦争に反対できない仕組みが明記され、「政教分離規定(現憲法20条3項)を、わが国の歴史と伝統を踏まえたものにすべきである」として天皇制に関する規定を読む限り浸透を国家宗教(文化といっているが)とすること、「婚姻・家族における両性平等の規定(現憲法24条)は、家族や共同体の価値を重視する観点から見直すべきである」として男女は平等であるべきでないということがなんと明記されている。

国会及び内閣については、「総理大臣以下の国務大臣の国会への出席義務を緩和し」「閣議における内閣総理大臣のリーダーシップ、衆議院の解散権の行使主体及び行使要件、国会の予算修正権など、現憲法では必ずしも明確でない事項について明確な規定を置くべきである」と総理大臣が好き放題やれるようにすること、そして既に議論がないまま次々に悪法が定められている現状を「最終的に議会の同意を得るに至るまでの間にあまりにも多くの時間を要するシステムになっているのではないかという点」が問題であるとしきりに主張する。

司法については「最高裁判所による違憲立法審査権の行使の現状には、極めて不満がある」として司法の権力を弱める方針を示している。政治の世界において「極めて不満がある」という表現が非常に稀で極端なものである点も強調しておきたい。

憲法改正については『現憲法の改正要件は、比較憲法的に見てもかなり厳格であり、これが、時代の趨勢にあった憲法改正を妨げる一因になっていると思われる。したがって、例えば、憲法改正の発議の要件である「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」を「各議院の総議員の過半数」とし、あるいは、各議院にいて総議員の3分の2以上の賛成が得られた場合には、国民投票を要しないものとする等の緩和策を講ずる(そのような憲法改正を行う)べきではないか』などとますます国民の意見を無視したものにしたいようだ。議院の過半数とは、投票率が50%の今日においては国民の10%が創価学会員であることを踏まえれば自民党が15%をとればよいシステムだということだ。

現在の日本国憲法はこちら



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