過去の一言 2005.09.30 雨にキッスの花束を
風邪がなかなか治らない。でも、それほど辛くもない。hanzoが修士号を得て、次のステップに進む。今年の四月に言っていた筋をヤツは全部通した。本当に尊敬できる後輩だ。彼のアドバイザーになれたことを、僕はこれ以上なく誇りに思える。2005.09.28 掌
最高にいい気分で酔った後、一人で家で晩酌の続き。気弱な、それでいて当たり前の一言を、湘南台で飲みながらずっと考えつつ、結局最後まで言えなかった。今僕には見えているものがある。進むべき道に前ほど迷いはない。でも、カウントダウンはしながら。久しぶりに気分のいいアルコール。
KANはやっぱりいい曲つくるなぁ。うん。乾杯!ミスチルの新旧のプロモを年代順に見る。「君がいた夏」から「優しい歌」まで。明らかに、「終わりなき旅」の前後でレベルが違う。そして、根拠のない強い実感と共に確信する。2005.09.27 make it home
男は30代からだ。
まだまだ自分は若い、そして、あとそれほど長くない時間の間に、僕は僕を完成させないといけない。少なくとも、明らかにレベルが違うと思える程度に。7年前、SFC入学時の9月生向けガイダンスの中で、当時まだインターネットがそこまで普及していなかったこともあってか、学内の情報化を誇るように「電子メールでラブレターを送ったことがありますか?」という学内アンケートの結果に30%近くが「はい」と答えた円グラフを見せられた。ありがちで安っぽい演出に苦笑いしながらも、これから来る4年間の大学生活を思い浮かべてワクワクしたのを覚えている。時は流れ、"You've Got Mail"という映画も忘れ去られた今、携帯電話を介した電子メールにもはや違和感を覚える人などいない。ネットから始まる恋愛なんて話では誰も驚かず、メールもチャットも日常的なコミュニケーションメディアであり、もちろんネットで終わる恋愛すらざらにあるだろう。おそらくインターネットが日本の一般世間に浸透しはじめてからわずか10年。人類は新しいコミュニケーションメディアに驚くほどの早さで適応し、それぞれのメディアに適したコミュニケーションを選ぶ。だが、本質的な意味でこの新しいメディアを有効活用するには、うまれながらに新しいメディアが当たり前の世代を待つ必要がある。いずれにしても、遅くても20年後にはそんな世界が訪れることだろう。2005.09.26 PECORI Night
MONSTERのテレビアニメ版最終回を見る。あの衝撃のラストシーンを、時間軸というアニメ固有の次元を使うことで或はこのインパクトを漫画というメディアよりもうまく伝えられるのではないかと思っていたが、うん、かなりうまくやっていたと思う。でも、このラストシーンが、究極のホラー足りうることは十分わかるだけに、この怖さを、存分に伝えるのはやっぱり難しいなぁ。実写よりもマンガ、マンガよりもアニメ、だとは思うんだけど。フジ子ヘミングさんの歌は一つのとてもいい手段だと思うけれど、まだ違う、より有効なメディアが、或は手段がある気がしてならない。熱はでないものの、やっぱり風邪はそこそこツライ。早々に帰宅して休む。2005.09.24 チェックメイト
今までテレビショッピング系で買い物したことがなかったが(明らかに半額以下の値段でドンキホーテで売ってるし)、FM Yokohamaのラジオショッピングはずっと魅力的な商品があると思っていたので、初購入。ちょっとドキドキ。
生命の真理を発見。今この事実を知っているのはおそらく世界に僕だけだ。毎度のことならがワクワクするぜ。
って、まだ実は検証が不十分で確証とれてないから捕らぬ狸の皮算用なんだけどね(^^;チェックメイト。2005.09.23 HEY!
もう日本は後戻りできない場所に足を踏み入れてしまったと分かってはいたが、ようやく確信に変わった。もう完全に詰んでいる。まだいくつか手は動くだろうが、全てこの先の駒の動きは決まっている。どうあがいても僕らの負けは決定している。
民主党前原代表は既に選挙前の郵政民営化反対の姿勢を180度転換させ、郵貯と簡保廃止論まで出している。どちらも自由と民主党の合併でできた保守二大政党。我が国の国会は92%が右派保守議員に固められてしまっている。
まず、会期中である特別国会で、国民投票法案が提出される。憲法改定には現行憲法に定められている通り、議員の2/3の賛成と、国民投票が必要だ。前者に関しては今回の選挙で足場が固まったが、国民投票を行う為の法律が現在存在していないのでそれを取り決めるものだ。だが、実態は「何がなんでも9条を変えるため」のものだ。実態を見てみよう。条文ごとではなく一括してのYes/Noの選挙。つまり、「環境権」や「プライバシーの権利」など、「新しい人権」をちらつかせて賛成をとり、自衛軍や集団的自衛権(書き方はうまくボカしてある)、内閣の権力増強を決定させようというもの。投票総数の過半数とは国民の過半数でも、投票総数の過半数ですらもない。「有効投票の過半数」である。もちろん有効か無効かの判断は国民がするわけではない。さらに、徹底的な報道規制がしかれ、マスコミは「世論に影響を及ぼす目的で(中略)報道・評論を掲載すること」を「五年以下の懲役または禁錮に処する」というように徹底的に規制される。しかし、政府がマスコミに憲法改正の広告を記載させるのは「規制の対象にならない」。憲法改定の反対運動は、集会を開いたら逮捕。「演説、放送、新聞紙、雑誌、ビラ、ポスターその他いかなる方法をもってするを問わず」厳罰。もはやこの国に民主主義は存在しない。自由は拍手喝采と共に死に、ファシズムが政権を握った。
5年後か10年後になるかわからないけど、集団的自衛権と称して、罪もない人を日本人は海外で侵略して殺すのだろう。その為に僕らが、僕らの子供達が徴兵されてゆくのだろう。ナチスによるファシズムが支配したときのことを振り返り、ナチスに抵抗し、ダッハウ収容所から奇跡的に生還した牧師マルチン・ニーメラーは語った。
『ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分は少し不安だったが、とにかく自分は共産主義者でなかった。だから何も行動しなかった。次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会主義者ではなかったから何も行動に出なかった。
ナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、そのたびに不安は増したが、それでもなお行動に出ることはなかった。それからナチスは教会を攻撃した。自分は牧師だった。だからたって行動に出たが、そのときはすでに遅かった』
僕は黙るつもりはない。とすれば、(冗談にしか思えなかったけど、冗談じゃなく)弾圧され逮捕される日も案外近いのかもしれない。
訂正:国民投票法案、来年中に通常国会で成立させる予定のようです。民主党との調整に時間がかかるのかな?非常勤講師という身分になり、自分の車をキャンパス内に乗り入れられるようになった。夢だったので、とりあえず早速メビウスリングを一周。なるほど、自分で走ってみてわかったが結構この道路は狭い。2005.09.22 黄金の月
手術以来はじめて風邪をひいた。季節の変わり目で、(エアコンにより)乾燥しているせいでノドから始まったが、症状からするとライノウイルスっぽい。9月頭に、今までだったら明らかに熱で倒れていたであろうだるさを感じたけれど、熱も特に出ず普通の生活ができた。今も風邪をひいている自覚はあるが、熱がそれほどでないし普通に生活できる。サンプルが少ないのでまだ断定できないが、手術をした効果は相当大きそうだ。これまでなら数日以内に合併症で高熱に苦しむ、という経過をたどるのだろうが、もはや合併症を起こす場所は切除して存在しないし。
来年二月までの予定を頭の中で組む。予定したいことを全部詰め込むのは100%無理そうだ。やらなければ致命的な仕事をこなすだけでも結構いっぱいいっぱい。さて、どうしよう。とりあえず、早いところ界王拳を使える生活リズムに直す必要がある。朝早起きの生活は体調悪くなるし仕事も効率悪いし、(買い物や家事や役所への用事以外は)全くいいことない。東大の分子細胞研主催の情報生物学セミナーに参加。立派なパンフレットなのに、大きくかかれたタイトルにあり得ないスペルミス(Information Bilogy)。でも会場の弥生講堂も、それ以上に呼ばれた講演者の顔ぶれも立派だった。2005.09.19 結婚式
最近の思考を進める鍵があると思って参加したが、予想通り答えを見つけた。そして、ここ2年くらいずっとそうであるように、やっぱり北野さんが既に答えを見つけていた。ようやく科学の言葉で説明できるようになって、あとは具体的にこれを証明したり応用するための方法論を考える簡単なステップのみ。それはそれで非常にいいことなんだが、まだ悩むこともある。
アラン=チューリングのチューリング・テストがでてくる原著論文を読む。示唆に富むなぁ。これから僕に何ができるか。何を僕がやりたいか。僕らは、僕は巨人の肩に乗っている。実際肩まですら上れていなくて、腰のあたりにぶら下がっているのが精一杯だけれど、そんな高さにさえ満足し、驚いてしまっている。もちろんこれから肩に登るけれど、登りきった時、僕は遠くを見渡すだろうか。巨人の肩の高さを感じ、感心するようにただ下を見下ろし高さを実感するだけで終わらないだろうか。
その前に山のような不良債権、どうすっかねぇ。結婚式といっても当然僕が結婚したわけじゃない。西葛西の小学校で同じクラスで、それからずっと続いている親友だ。2005.09.17 ラブバトン
二次会ではない「結婚式」と「披露宴」というものに初めて参加したことになる。前日いつもの三人で深夜まで飲んで、朝に会場のあるお台場へと向かう。一日をフルに過ごした時には(時差ボケもあって)結構疲れていた気がするけど、終始幸せな笑顔でいっぱいだった新婦を見ていてこっちも幸せだった。
しかし、こういう集まりはいろいろ考えるねぇ。
とりあえず、二次会ビンゴで当たったので東京ドイツ村にでも彼女とでかけながら考えてみっか。
結婚おめでとう!ラブバトンとやらがyuccaから回ってきた。つまらない上に強制らしい。仕方ないので息抜きがてら。2005.09.17 メモリーズ
■Q1■理想の恋人像を教えてください。
かわいくて個性が強い人。(あるい意味強烈なくらいがいいらしいと最近思う)
■Q2■恋人選び、見た目と性格を重視する割合は?
見た目:性格=4:3
■Q3■今日は一日好きな人と一緒。あなたの考えるデートプランを教えてください。
まったりのんびり。あとは車でどこかへ。
■Q4■好きな人と、はじめて二人でカラオケにいくことになりました。さぁ、どんな曲を歌いますか?また、相手には何を歌ってもらいたい?
自分:得意な歌
相手:自分が普段聞かないけれど良いと思う歌
■Q5■夜の遊園地、はじめて二人で観覧車に乗りました。ドキドキクライマックス!手をつなぐ?
手はつなぐかわからないけど抱いてキスはします。
■Q6■楽しいデートの時間はあっという間。いつの間にか、終電がなくなっていました!そんなとき、あなたならどうする??そして、相手になんて言う?
車だから終電関係ないなぁ。
■Q7■相手をかなり気に入ったあなた。告白は自分からする?相手からされるのを待つ?
行動なきもの達成なし。達成なきもの喜びなし。夢は持たねば実現せず。
■Q8■ずばり、いま好きな人、気になる人がいますか?
好きな人はたくさん。気になる人は数人。特別な人は一人。
■Q9■その人は、mixi内に生息しますか?
いないっぽい。
■Q10■Love Batonをまわす5人の人たち
人、、、人じゃないけどかんべんして。 みうみう、ぽぺ、るる、のの、なっぽ。不勉強ですね、郵政民営化、郵貯と簡保の完全民営化は2017年らしい。もうその頃、みんな小泉のワンフレーズポリティクスがあったことなど忘れ、自衛軍が自衛隊と呼ばれていたことも忘れているんだろうなぁ。全てウォールストリートジャーナルの記事で知る。日本のメディアは報じないから。2005.09.15 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
来週と再来週、秋の全国交通安全運動です。街にゴキブリが溢れるから注意しましょう。っていうか、普通に今朝旗立てていたんだけど。もちろん前後1週間もゴキブリの大量発生があることは常識ですが。
民主党代表に前原氏が決まる。超タカ派で自衛軍派の彼だ。今回の選挙、郵政民営化の賛否は50-50だったが、自民・公明と民主の保守二大改憲勢力は実に92%。もちろん30%の人は投票してないわけだが、うーん、日本の未来は暗いなぁ。自分は今博士号を取得する為に大学院にいる。それなりに多くの研究をやってきて、成果や技術や知識の習得に自信がないわけじゃない。でも、あまりに何も知らなすぎる。こんな状態で博士を名乗っていいと思えない。だからがむしゃらに勉強する。でも時間がない。学習(in)のウェイトを増やすと、必ず研究成果(out)のウェイトが減る。2005.09.14 愛のことば
最寄りのコンビニに入るとタカラバイオの寒天ドリンクが山のように積まれていた。あれは2001年の冬だったと思う、四日市のドラゴンジェノミクスに当時の相棒だった森と出来たばかりのG-language GAEのプレゼンをしにいった時、会議室でお茶のかわりにまだ試作品だった寒天ドリンクがでてきた。毎日電気泳動の為に寒天ゲルを作っていた時期だったし、味は悪くなかったが、さすがタカラバイオ、マニアックだ、などと帰りの新幹線で笑っていた。時は過ぎ世の中は寒天ブームらしい。商品化できて、そしておそらくヒット商品になり、よかったねぇ、と思う反面、個人的には相変わらず全く買う気がしない。
考えようによっては、まだあれから4年経っていないわけだ。世に出ている最新の論文の問い合わせがポツポツやってくる。建設的なフィードバックをもらえるのはとても役に立ってありがたい。仕事はすごい増えるけど。2005.09.13 TRIPOD BABY
生命とは何か。思考実験から、その謎への回答がとりあえず一つ見つかった。でも、これはあくまで哲学の話で、どう科学に持っていくかがわからないからまだ先に進む必要がある。デカルトとニーチェを読み直す必要があるなぁ。ああ、そういえばもう一つ、「にいさん」と飲みに行くって言う選択肢もあった。やっちーの意見も聞きたい。skipperも。ある程度の考えがまとまったら、冨田勝にぶつけてみよう。ゆっくりだけど、やっぱりここ3年で掴んだものもある。
久しぶりに「おねえちゃん」さんのページを覗く。僕がインターネットに本格的に触れるようになって、かなり早い時期にこのページに辿り着いた。gaou.netはこのページを真似させてもらっていて、だから巻頭の文章をおねえちゃんさんの「つぶやき」に倣って「ひとこと」と呼んでいる。僕がニューヨークに住んでいたときはおねえちゃんさんもニューヨークにいて、何度かメールを送って返事をいただいた。エッセーのコーナーの、「アメリカっていう国は・・・」をお時間があったら眺めてみてもらいたい。おそらく、自民党政権と共に10年か20年後に日本が向かう未来がある。
今回の選挙、自民・公明の得票率は、比例区で51%、選挙区で49%だった。つまり、郵政民営化が争点だったとしても、賛成も反対もちょうど5分5分だったわけだ。比例区での自民党の得票率は38.2%。投票率67%を考慮すれば、国民のわずか25%にすぎない。社民・共産の得票率は12.8%、つまり国民の9%。今回の結果は、あくまで小選挙区制が生み出したにすぎない。国民の75%は積極的に自民党を支持してなどいない。社民・共産の革新勢力に投票した人も800万人以上いる。裏で電通がプロデュースしている自民党に騙されてしまう無党派層と呼ばれる国民も、残念ながら10人に一人くらいいるだろう。そんなことで左右される、民意を反映しない政治システムを民主主義と呼ぶべきだろうか。今こそ民主主義を僕らは生かさなければならない。つまり、個人が情報と知識を得て、常に考え、その考えを周りと共有・議論し、必要に応じて行動していくことだ。
最後にすんごい話がかわるけど(^^;安達祐実ができちゃった結婚らしい。うーむ、なんだかすごいちっちゃい印象しかないんだがもうそんなに大きくなったのか、、、。歳とったなぁ、俺。郵政民営化に関して、すでに自民党は参議院議員に賛成しなければ除名するという圧力をかけている。結果、早くも反対議員が続々と賛成にまわり、法案通過が確実となった。。一方、功名に選挙中には「当選後に郵政民営化に対する態度を決める」、としていた野田議員は首相指名は小泉首相にすると宣言。おそらくこのあと「造反組」から復党するものが何人か現れることだろう。そう、見せかけの利権撤廃さわぎはこうして何もかわらないまま強権政治に向かう。2005.09.12 選挙総括
19世紀の歴史学者アクトンは言った。「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対的に腐敗する。 」だから民主主義を人類は築き上げ、18世紀にルソーが言ったように、「主権は人民にあり、政府は権力を委任された機関にすぎない」。だが、ここに経済システムとして自由至上主義と合わさった資本主義が加わり歯車が狂う。(これを僕は資本至上主義と呼ぶ。)2002年に他界した哲学者、ジョン=ロールズは、「正義論」の中である思考実験を行う。今、未来の世界の仕組み全てを決定できる委員会にあなたが参加するとしよう。その委員会は何から何まで決定できるが、決定した瞬間あなたは死んで、その新しい世界に生まれ変わる。でも、どういう社会的立場で生まれ変わるかはわからない。あなたはどういう世界を作るだろうか。男に生まれるか女に生まれるか、貧しい家に生まれるか富める家に生まれるか。全てが不確定だから、あなたはきっと公平な社会を作るだろう。機会も、権利も、権力も、義務も平等な社会を。
社会の公平性を創る上で、ロシアや中国は最初社会主義に可能性を求めた。(共産主義国と言われるが真っ赤なウソだ。そもそも人類が共産主義を可能とするレベルに達するにはまだ数百年かかるだろう。)だが、社会主義は大きな政府を創る。そして、権力は腐敗する。だから、僕らに必要なのは話し合いなんだ。市民がみんな思っていることを話し合い、議論し、そして自らの権利や自由の為に動く。人民が人民による人民の為の行動をとるのが民主主義だ。議論をなくした今、自民党を中心とした日本政府の、そして日本の(超大金持ち以外の人の)自由は今死に行こうとしている。
小泉政権の間に国の借金は237兆円増えた。この借金はほとんどが国債で、その受け皿が郵政340兆円の資産だ。郵政民営化は2007年10月になりそうだ。急激な民営化によって5年後の2010年には国債の買い取り先がなくなり、国家予算編成が難しくなるかもしれない。その時、国民に負担が回ってくるだけでなく、経済破綻に陥る可能性もある。これは今回自民党に投票した人たちの責任で、繰り返すが、それを止められなかった僕らの責任でもある。民主主義の世界に生きているんだから。
m-floにLISAが帰ってきた作品、TRIPOD BABY。この懐かしさが心地いい。明け方にミンミンゼミの声を聴く。まだもう少し夏なのか秋なのかわからない時間が続きそうだ。自民党大勝、民主大敗、共産党は議席維持、社民党は僅かに議席を伸ばした。(社民党に関して言えば、何と言っても辻本さんと保坂さんが国政に戻ってきたのが嬉しい)さて、今回の選挙の総括をしよう。2005.09.08 Hey my friend
まずは、今回も選挙のトリックがあるので冷静に小選挙区制と公明党の関係について見なければならない。小選挙区で自民党は219議席をとり、民主は52議席。実に4倍以上の議席数だが、実は得票数では僅かに1.3倍程度だ。有権者は1億人で投票率は67.51%。公明党票数(創価学会員数)は基本的に一定で900万程度であるので、つまり6751万人の中で900万人が占める割合は13%強。つまり、今回は無党派層が15%程度自民党に有利に働いたということだ。小選挙区制というトリックがあるのだから、自民圧勝というメディアに騙されず、冷静にこの数字を見る必要がある。科学者が騙される時代である。小泉劇場による政治と選挙のワイドショー化によって、15%程度の影響があっても驚きはしない。
現在の自由民主党という党は、50年前の1955年に自由党と日本民主党が合併してできた巨大保守政党で、内部では一部の政治学者が「派閥と呼ばれる政党が複数集まった、長期政党連合」と言うほど顕著にいくつかの派閥に分かれている。(この点、自由党、民主党、さきがけ、新進党、社会党などの寄せ集めである現在の民主党も似ている)さて、既に各方面で言われているように、今回の選挙は森派(小泉首相はここに属す)が経世会系(田中派から分離し、竹下派となり、旧橋本派と呼ばれる派閥)を叩きつぶした選挙だった。経世会はいわゆる民族資本、土着資本、或は利権というものに強い関わりを持っていて、これを取り去ったことで「新しい自民党」になったと見る人もいる。だが、それは浅はかというものだろう。利権がないなら、なぜ「公認」がとれないだけでこんなに大騒ぎになるだろうか。
確かに利権の構造は変わった。地域に根ざした土着資本ではなくなり、党執行部が行方を決められる(公認か非公認かの選択)利権だ。まず、ここが僕が指摘していた選挙の争点だった。旧体制の自民党であればまだ長期政党連合なのだから、議論が存在していた。だが、もはや議論は必要ない。党執行部が決定した事項に従うか、除名されるかである。この新しい有無を言わさぬ構図により、参議院では郵政民営化に反対することを恐れる議員が続出し、21日からの臨時国会ではあっさりと法案が通過するだろう。
さて、それでは新しい利権の母体は何か。事実をこれまで知らなかった人には衝撃的な内容かもしれない。すぐに信じられなかったとしたらしっかりここで紹介するリンクやGoogleなどで調べてみて欲しい。それは、日本会議という団体である。日本会議は、1997年に神社本庁・生長の家・仏所護念会・念法眞教・モラロジーなどの宗教団体を中心とする「日本を守る会」と旧軍関係者など極右が名を連ねる「日本を守る国民会議」が合体したもので、他にもキリストの幕屋・神道政治連盟・国柱会・霊友会・崇教真光・神道青年会などの宗教団体や、日本遺族会・軍恩連盟・英霊にこたえる会・日本郷友連盟など極右団体が構成している。国会議員では日本会議国会議員懇談会というものを作り、200人程度の国家議員が参加している。この懇談会は、会長が麻生太郎総務大臣、会長代行が中川昭一経産大臣、副会長が谷垣禎一財務大臣、副幹事長に小池百合子環境大臣と安倍晋三自民党幹事長代理、他にも小野清子国家公安委員会委員長や石破茂防衛庁長官などそうそうたる顔ぶれが並ぶ。主要構成団体である神道政治連盟も248名の国会議員を擁する懇談会(森前首相が「天皇を中心とする神の国」発言をした会)があり、これには小泉首相を始めとする内閣のほぼ全ての構成員が参加している。日本会議とその構成団体の人数が多くないと思うなら、このページ最下部の信者数リストを見て欲しい。ちなみに、日本会議と産經新聞が「新しい歴史教科書をつくる会」や「北朝鮮に拉致された日本人を救う会」の運動を強力にバックアップしている。公明との密接な関係もあり、自民党はもう揺るぎない宗教団体となった。
政治、特に選挙による国の情勢の変化は、少なくとも10年から20年先の未来を考えなければならないことなので、向こう3、4年程度の短い視野で今回の選挙に臨んだ人は少ないと思うが(公明党がFM Yokohamaではしつこいほど自動車重量税減税のCMを流していた。この程度のトリックにまさか騙された人はこのページを見る人ではいないと思うが)、念のため今後想定される流れを書いておく。まず、郵政民営化関連法案は21日からの特別国会で通過するだろう。郵政民営化関連法案のドサクサで通らなかった共謀罪新設法案や障害者自立支援法が通される可能性がある。郵政民営化は法案が今年通ったとしても実際に民営化されるのは早くても再来年の2007年4月だろう。ニュージーランドでの郵政民営化で問題がでてきたのが民営化から3年程後。これを考えても50兆円ほどが市場に(つまりアメリカに)流れるのも早くて5年後の話だ。すでに反戦ビラを配るだけで逮捕される時代だ。共謀罪で反体制の人たち(僕らね。)を次々に不当逮捕していくのもそれくらいだろう。そして、あなたに子供が生まれて、仮に障害を持っていた場合、あるいはあなたが事故、または年老いて脳や心臓の病気になった時、国からの補助はでなくなっているだろう。
今年は自民党ができて50年目であり、天皇を中心とした、大日本帝国憲法に近い憲法改定案(つまり日本会議が望むもの)が年度末には完成する。もちろんワイドショーで通じるように言葉尻は穏やかにまとめるだろうが、結局は男尊女卑、国益重視、人権軽視、戦争肯定の方向に向かうことは現在の草案を見ても間違いない。国会の2/3を押さえている今、憲法改定案は次の衆議院選挙を待つまでもなく国会を通過するだろう。そして国民投票だ。しかし、例えば投票率が60%であれば創価学会と日本会議、そしてワイドショーに惑わされる人々を合わせて過半数である国民の30%を押さえることはわけないだろう。経済面ではグローバリズム重視型で進み、所得格差がさらに開き、アメリカのようにほとんどの人は年収300万で、1%の人が1億以上を稼ぐ時代になるだろう。これらは全て今の衆議院議員の任期である4年以内に種が蒔かれ、5年から10年で顕在化し、15年程度で深刻な問題になることだ。
民主主義の社会だ。これは全て有権者の責任だ。自民党に投票しなかったとしても、あなたの、そして僕らの責任だ。憲法12条はこう定める。「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」僕らの自由や権利を、僕らは本当に「不断の努力によって」守ろうとしていただろうか。多分もう日本は戻れない橋を渡ってしまった。それでも僕はあきらめないし黙らない。「不断の努力」。重い言葉だが、平和や民主主義といった、多くの人の辛苦と犠牲と努力の上で勝ち得てきたこの自由と権利を、僕らは守らなければならない。当たり前の、当たり前すぎる、当たり前なことを見失っていた。視野が狭くなって、何も見えなくなっていた。2005.09.02 愛知万博
なぜ自分は生きているのか、なぜこの世に、この時代に生まれて生きているのか。考え始めるときりがないし、答えなんてない。それでも、不安が答えを求める。
でも、瀬名秀明と同じ時代を歩めることがたまらなく嬉しく思う。もちろん、今日「明日のロボット」を読んだから特に瀬名秀明だと思うわけで、他にも草野正宗だったり桜井和寿だったり、浦沢直樹だったりSteve Jobsだったりする。当然、もっと身近な人たちだって、同じ時代に生まれ出会い、生きることができる喜びって、生まれてきて、生きていく理由になる。
少なくとも今新しい原点に立てそうな気がする。少なくとも思考実験でこの大きな問いの仮説と、その解き方を見つけられれば、ようやく学位を得る資格を持てる気がする。
生命ってなんだ?愛知万博に行ってきた。
一生に一度は万博というものに参加してみたかったが、はっきりいって万博をなめていた。どこに行っても基本的に2時間以上の待ち時間。二日目には開園前から並び、開園と同時に行ってもトヨタ館と日立館は午前中の予約が全て終了。そもそも万博にたどり着くまでのリニアモーターカー(乗り心地も見た目も普通の電車)が東京のラッシュアワー並み。あまりの人と規模(とにかく広い)に面食らって、一番最初に入ったバビリオンは並ばず入れたキューバ館。なんとも革命的だ。
訪れた有名どころのパビリオンの感想を記録として残しておこう。
グローバルハウス・ブルーホール。50m x 10mのソニーのディスプレイはとにかくデカイ。実物を見ると、おそらくこの数字が表す大きさよりも遥かに大きく感じる。どこかに焦点を合わせていると、かならずスクリーンのどこかが目に入らない。地球の景色を俯瞰する映像は大迫力。マンモスは、うん、確かに肉と皮がついたマンモスの頭部と足だった。
三菱未来館。ホールの壁一面の巨大スクリーンと、その他の壁と天井が全て鏡ばりなIFXシアター。大迫力だが鏡の特性を生かす為に結局コンテンツが万華鏡的な映像にならざるをえない。
三井・東芝館。顔を3Dスキャンして、観客が3DCG映画の登場人物になれる。確かに自分がスクリーンの中でしゃべっている。声が違うから違和感あるが、、、。最後、次々に壁が開いていって巨大ホールになる演出がすごい。(ネタバレにならないため敢えて曖昧に書いてます)
長久手日本館。360度ディスプレイは浮遊感を感じされる。人間がいかに視覚に頼っているかがよくわかる。一家に一台欲しいディスプレイだ。
韓国館。やっぱりペさんの巨大パネルがあった。3D立体映画、「ツリー・ロボ」はとにかく良かった。
トヨタ館。万博で一番人気らしく、18時30分からの講演をみなさん12時すぎから並んでいたが、運良く2時間待ちで見れた。コンパニオンのお姉さん方の教育が行き届いていて、イモが多い(失礼)他のパビリオンと一線を画していた。ロボットの演奏など。綺麗ではあるんだけど、初めて動いてしゃべるアシモを見た時の感激に比べると大分ロボット自体の存在感は薄い。
一言で今回の万博をまとめるならば、ディスプレイとロボットの万博だった。もちろん有名どころばかりおさえ、国のパビリオンをほとんどまわっていないので少々乱暴なまとめだろうが、有名どころは基本的にロボットとディスプレイの能力を競っていた。SONYの巨大なディスプレイ、三菱の鏡で建物ほぼ全体をディスプレイにしたIFXシアター、日本館の360度球体ディスプレイ、3Dスキャンした顔を映像に使う三井・東芝のディスプレイ、そして新規性はないが、特殊なメガネをかけることによって立体的に見える韓国館のディスプレイ。だが、本当に重要なのは、見せる媒体もさることながら、媒体に適した新しいコンテンツだ。確かにそれぞれディスプレイを主役として、その機能を際立たせる映像コンテンツを用意していて、ディスプレイがすごいのはよくわかった。ロボットも、すごいのはよくわかった。だが、そのすごい技術を用いて何ができるかを示していただろうか。
そんな中、唯一技術の見せびらかしで終わらず、むしろ先端技術を使っているのを忘れさせるほど優れたコンテンツを作っていたのが韓国館だった。優れた技術と優れたコンテンツが合わさった作品こそ本当の意味で素晴らしい作品たりうる。そして、「ツリー・ロボ」は偽善の「愛・地球」を語らず、真摯に直球で環境問題や戦争にぶつかっている。単純に作品に感動してクライマックスのシーンでは涙したし、愛知万博全てに共通していた偽善や技術の顕示とは違う真剣なメッセージに心うたれた。もしこれから万博にいくのであれば、韓国館の3Dアニメーション映像は強く勧めたい。
万博には行ってよかったと思う。経験として非常によかったし、個々のパビリオンもなかなか面白かった。感覚が麻痺してすぐに2時間待ちが当たり前に思えてくるし。
そう、それに、万博に行くまではあんなにセンスがない、と思っていたモリゾーとキッコロがかわいく思えてきたしね。