Gas Panic!

by Oasis

2008.05.29

後輩とそもそも種ってなんだ?!という深夜トークをしていたところ、意外にみんな知らない事に気がついたので書いておきます。

モデル生物でもあるキイロショウジョウバエはDrosophila melanogasterという名前で、最近僕もこの種名がタイトルに入っている論文を書きましたが、実はこの名前、今年1月くらいに大きな議論になっていました。分子系統学が非常に進んだ結果、Drosophila属には1500くらいの種が分類されていて、亜属を複数設置するくらい複雑な分類になっています。そうなってくると、亜属を属に格上げして分類をやり直す必要がでてくるのですが、ここで問題なのがモデル生物のDrosophila melanogaster。こいつは実はあんまりDrosophilaらしくなくて、このままだとSophophora melanogasterという名前になってしまいそうな状況です。でもさすがにモデル生物の名前が変わるのはまずいだろうということで、国際動物学名法審議会ではCase 3407として、キイロショウジョウバエだけでもDrosophilaという名前を維持すべき、という提案が出されていたり。

まぁ、Circadian rhythm of Sophophoraとか言っても意味不明だし(笑)、名前が変わってくれても困る事しかなさそうですが、なんともお茶目な話です。

こういう話、授業ですると案外ウケるのかもなぁ?

Wikiソフトの選択

2008.05.29

結構聞かれることが多いのでまとめてみます。僕がWikiを選ぶ際に絶対に外せない基準は以下。
・フリー(自由)であること。
・日本語が問題なく使えること。
・バックエンドにMySQLなどのデータベースシステムを使用しないこと。
これに加えて、出来る限り好みの言語で書かれていて、かつシンプルなものを優先します。

Wikiを使うということは、楽をしたいわけです。もし本当にしっかり作りたいのなら自分でHTML作ればいいのだし、大規模なシステムを運営する場合は(Wikipediaのように誰でも編集できるのでなければ)CMSを使うべきだと思います。よって、インストールの手間がかかり、環境が限定され、ポータビリティが悪いバックエンドデータベースの使用が前提となるのはWikiの存在意義とそもそも矛盾すると思っています。(WikipediaのためのMediaWikiのような場合は例外。)結構多くのBlog用ソフトもバックエンドにデータベースを使いますが、これも僕としては理解できず、そもそもそんなにBlog記事を書くのか、と問いつめたいところです。適宜HTML化しておいた方がサーバの負荷も減りますし。余談ですが、そういうわけでgaou.netのシステムは全部1から自前でPerlで書いたシステムで、バックエンドにデータベースを使わないものです。既存のあらゆるBlogソフトより良いと思っていますが、パッケージ化したりドキュメント書くのが面倒なので、公開予定はありません:)

そして、Wikiは同様の理由でシンプルであるべきだと思います。できればMacOS X Serverに付属のWiki Server(ちなみにこれは当然フリーではない)のように、限りなくボタンなどを減らして、優れたデザインを持つべきだと思います。

さて、その上で、僕が使っているWikiは研究サイトで使っているFreeStyleWikiと、G-language.orgで使っているDokuWikiです。どちらもフリーでバックエンドにデータベースシステムを必要とせず、日本語は問題なく使え、日本語化も非常に簡単です。FreeStyleWikiは国産で、Perlベースで、コアが非常にシンプルでほとんどがプラグインで扱え、テンプレートの管理もtDiaryのものが使えたりと、とにかくシンプルで拡張性が高いのが良いです。しかし、特に気に入っているのがPDF出力のプラグイン(標準で入っている)です。主にCV(業績や履歴)の管理に使っているので、簡単に管理できて、必要に応じて(とはいえ比較的頻繁に)書類として提出する機会には即時ちゃんとしたPDFファイル(全くHTMLらしくなく、むしろ文書っぽい)として出力できる点が非常に重宝します。いろいろなWikiを試しましたが、日本語でもレイアウトがしっかりとでて、文書らしいPDFが出力できるのはFreeStyleWikiが一番優れていました。

DokuWikiはphpで書かれてはいますが、非常に軽量でシンプルです。特筆すべき点は、ほとんどあらゆるプログラミング言語のコードをシンタックスハイライトできる点、そして入力支援のエディタが非常に良くできていて、Wikiの文法を覚える必要がない点、画像の管理がやりやすい点などです。

ちなみにCMSとしては、かなりいろいろリサーチしましたが、最終的にうちの研究所のウェブサイト(なぜか僕が作らされてっている)で使っているJoomla!が良いという結論に達しました。これに関する詳細はまた要望が多ければ書きます。

恋愛写真

by 大塚 愛

2008.05.28

さて、来月9日についにアナウンスされる3G iPhoneを目前にして、いくつか面白い動きが。

まず、驚いたことにDoCoMoがこのタイミングで906iの新ラインナップをアナウンス。もしiPhoneを獲得することが決まっていたらアナウンスするだろうか。確かに、他のラインナップが霞んでしまうから早めに出してくるというのはわかる。ただし、どうも不可解な動きだ。

そして、ここにきてiPhoneがソフトバンクから出る可能性がまた高いのではないか、と予測する動きもある。一番の根拠は、なんといってもソフトバンクが提供しているMVNOサービスだ。ディズニーがソフトバンクのインフラを使ってディズニーモバイルという携帯電話サービスプロバイダを始めたのは記憶に新しいが、なんといってもスティーブ=ジョブスはディズニーの取締役でもある。そして、ガラパゴス化が激しい既得権益がんじがらめの日本のどうしようもない携帯電話業界でAppleが事業展開していくには、MVNOが一番適しているのだ。例えば着うたサービスやアプリ系など、iTunes StoreやiPhone Applicationとバッティングするものは既存の携帯電話プロバイダでは既得権益の関係で展開は無理だろう。特にDoCoMoはこれが難しいはずだ。既存の料金プランと異なるiPhone独自プランを用意しないといけないのも難しい。しかし、MVNOでAppleが独自ブランドの携帯電話サービスを展開すれば全ての道が開ける。

とはいえ、僕は日本のこのへんの業界には全く期待していないので、そもそも日本でしばらく出ない可能性の方が高い気もしている。もし日本でiPhoneが売られるなら、ソフトバンクのMVNOでAppleブランドででる可能性が高いのではないか、という程度の話だ。

Googleが携帯プラットフォームAndroidの最新状況を公開したが、20年あまりAppleファンである身としては毎度のことながらため息がでる。なんだかユーザインタフェースがあからさまにiPhoneのパクリだ。先駆者は真似されるのが宿命で、真似されることが賛辞ですらある。ただ、道無き道を開拓するのにはものすごい労力が必要で、一度出来た道を、完全に真似して通るのは恐ろしく簡単だ。今の世の中は、どうもこの先駆者に対するacknowledgementが十分に払われない傾向があると思うから、なんとも言えない気持ちになる。もちろん、そんなの完全に余計な心配で、innovatorであるAppleはそんなの気にせずに開拓を続けるんだろうし、彼らにとって、単純に真似なんかつまらなくてくだらなくて、開拓だけが面白くて価値があることだからやるわけなんだけど。

モバイルSuicaが年会費1050円と意味不明に高いので、無料で使うためにクレジットカードを久しぶりに新規に申し込んだ。なんだか、JRの労働組合には知り合いの人が何人かいて、みんないい人ばかりだけど、やっぱり元国営企業は嫌いだ。

困っちゃうんだよなぁ。

by 槇原敬之

2008.05.27

先週発売されてから話題沸騰中な、松屋の麻婆カレーを食べてきた。期待通り。かなりうまい。麻婆豆腐でもカレーでもなく、どちらも消し合わないでいいところだけ出している絶妙なハーモニー。間違いなく日本のファースト・ジャンクフードとして、世界に誇れる。これは多分近代日本人の偉大な発明トップ10に入るんじゃないだろうか。490円で手に入る幸せ。

僕には才能やセンスはないと思っている。凡人たる僕が才能やセンスのある人とやりあうためには、その数倍努力と根性を見せるしかないと思っている。だから、才能ある人が本気を出すところを見ると武者震いがする。だってその上をいく根性を見せないといけないんだから。

Don't you see!

by ZARD

2008.05.26

同じ時代に生きて、同じ人の子なのに、その魂の叫び声に、悔しさや羨ましさを超越して、ただただ圧倒だけを受ける存在がいて、そういったcharacterに出逢う度に、未だ過去にとらわれ、非力で、あまりにもちっぽけな自分を見つけ、虚しさに包まれる。

もし十字路で悪魔に出会い、魂を売って誰も聞いた事が無いような音楽を奏でる力を手に入れられるとしたら、僕は多分躊躇無く命を引き渡すだろう。

気合次第で全て何とでもなる。少なくとも、そう強く信じれるくらい、案外僕の意志の強さは武器なのかもしれない。

文学や映像、音楽作品で、最初と最後の反復にとても心惹かれてしまうのは、あの妙に丸すぎる文字で綴られた文章に世界を開かれたから。そういう積み重ねで僕はこの広すぎる世界を泳ぐ術を少しずつ学んで、一つ留まる場所を見つけたのかもしれない。ロマンチックじゃないかもしれないけど。

そんな1000kmの旅。

Prisoner Of Love

by 宇多田ヒカル

2008.05.23

これまで真面目にOpenGLを触ってこなかったのだけれど、実際に触ってみると歴史があるだけに、非常に古典的なプログラミング法であることに軽く衝撃を受ける。なんか、BASIC時代にグラフィックス描画していた時ってこういう感じのプログラミングだった。手続き型にしてもオブジェクト指向にしても、最近はかなり洗練されていて、そういう現代のプログラミング技法の常識(という名の偏見)を持って臨むと流儀が違いすぎて戸惑う。そういう流儀だとわかってしまえばokなんだけど。

そして、その流儀をある程度理解してからQuartz Composerを使うと、このインタフェースはOpenGLのビジュアルプログラミング環境として非常に優秀であることが理解できる。なんか、GLのコードを意識しながらQuartz Composerを簡単に組めるし、意識する事でQuartz Composerでの設計が簡単になる。そして、いったんQCで組んだものをGLに移植するのも多分かなり簡単。だからGLのアジャイルな開発法としてQCは極めて優秀だ。GLを良く理解していなかったからこのことに数年気づけなかった。

後輩をはじめとして周りの人たちが非常に優秀だから助かっている。が、ちょっと必要な仕事量に効率が追いついていない。多分抱えているプロジェクトが多くなってきていて、それぞれが結構どんどんうまくまわるようになってきているから。ある程度中央集権的にやるのが僕のアプローチだったけれど、もうちょっと分散協調型に変えないと身体がもたない。とりあえず任せて引くスタンスと、要求設定のバランスを見直す必要がある。あとは授業だなぁ。今の授業のやり方は多分僕にしかできない特殊で若干無理なことをやっていて、だからこそうまくいっているんだろうけれど、潜在的な負担がデカイ。来年度以降はもうちょっと手を抜く必要があるかな。他の人に任せていた大きなプロジェクトがいくつか自分のところに戻ってきてしまったこともあり、これからまだいくつか増える予定もあり。

とにかく、何でも自分でやりすぎなんだと思う。なんとかしないと。

ギリギリHERO

by mihimaru GT

2008.05.19

Objective-C 2.0のpropertyはCocoaらしくて(SmallTalkらしさはちょっと微妙?)結構悪くない。が、ヘッダファイルを頻繁に見に行く必要ができてしまうので、一つのクラスあたり2つのエディタが必須で、これに加えてInterface Builder, Xcode Project、Finder、APIリファレンスなど立ち上げていると、30インチ二枚でも全然たりない。なんだかなぁ。しかし、この仕事、とりあえずメドはたった気がする。他にいくつかビハインドだから早く切り上げなくては。

XcodeもObjective-Cも良く出来ていて好きなんだけど、やっぱりなんか「外国語」なんだよなぁ。大好きな女の子を言葉巧みに口説いてピロートークかましたいところなんだけど、タドタドしく日常会話で精一杯になっている感じがもどかしい。

新しいマシンのセットアップを楽しむ時間が気がついたらなくなっていた。代わりに、箱を開けてから1分程度の労力+放置で環境を移行できるスムーズさを得ていた。もちろん、Macじゃなければできないことだけれど。多分数年後は今の数倍仕事は増えるんだろうし、それ相応の対処法を身につけているんだろう。でも、仕事量の増加とともに、余裕も増えるような、そんな歳の取り方をしたい。実のところ余裕というのは気持ちの問題だということを最近少しずつわかってきた。

某サイトのコードを解析してようやく目的のものを発見。ギークなめんなよ:)それにしても、古典的な方法使ってるなぁ。我々に仕事を残してくれていると前向きに考え、速攻で仕上げよう。

LIFE IN YOU.

by spoonica

2008.05.17

デザインフェスタに初めて行ってきた。クラフト、絵画、オブジェ、ロックやメタルのライブ、エレクトリックミュージック、ジャズダンス、パントマイム、各種パフォーマンス、占い、アニメーション、ゲーム、ショートムービー、などなど。広義でアートと名乗れるものはなんでも集まっていた。ビッグサイト西ホールを埋め尽くすブース、ところかまわず突然始まるパフォーマンス。昼過ぎくらいまでちょっとおとなしかったけど、午後に入ってからの活気とエネルギーは、日本流ではあるけれど、心地よかった。
かの有名(?)なオレパンダーさんとか、ガンダムとかが普通に歩いているし、和服の人も多かった。いろいろな人が、みんなそれぞれの主張をしていて、「普通」じゃないことが当たり前な空気。まぁレベルはそれぞれで、アマチュアが多いわけだし、行ったことないけどある意味美大の学園祭(?)を規模デカくしてやっているような空気でもあるけれど、いろんな才能やセンスや主張というか、そういうオーラがめちゃめちゃに入り乱れていて、見ているだけで最高に楽しい。
表題の曲もそんな中で巡り合った音楽。通りがかりに耳に残って、結局一緒にやっているっぽいcloud echoのも合わせて売っていたCD3枚全部買ってきた。アンビエント系で、とても好きな感じ。頑張って欲しいな。

左の写真は他に買ってきたKaoPoKさんの手製本メモ帳。たしかイギリスのリバティとかいうその筋では有名らしい生地を使っているらしいのだけれど、素人の僕にはわからない^^;でも、デザインに一目惚れ。実際手に持ってみると、細かい仕事もすごい丁寧。大人になって、可処分所得が増えたことで、こういう時に躊躇無くいいと思ったものや応援したい人たちにお金を使えるようになったことが嬉しい。あ、でも自分が男でちょっと良かったと思った。女性だと欲しい服とかアクセサリーがたくさんありすぎて大変そう。相方に着せてみたいと思うものは結構あったし、そうでなくてもなんか(実際やったら変だろうけど)オブジェとして飾っておきたいな、みたいな靴とか帽子とか、いろいろあった。

次回のデザフェスは11月らしい。次も行こうっと:)

ばらの花

by くるり

2008.05.15

さぁ、踏もう。思いっきり踏んで、加速度をうまくタイヤに乗せながら。

LIAR GAME

by 中田ヤスタカ

2008.05.11

コメダのシロノワールが食べたい。でも遠藤のコメダいっつも混んでるし、なんとなく一人で行くのが気が引ける、、、。

イマイチ調子が良くない。っていうか時差ぼけ。まいったなぁ。

タスク一つ切った。他もビハインドが多い。やべぇぞ。昨日一気にスピードだしちまったからなぁ、反動か?

田園

by 玉置浩二

2008.05.10

久しぶりに渋谷と下北をぶらぶらする。おめかしして出かけたわりにはハンズで買い物したガラスシャーレやロートやフラスコ持ってたわけで、あんまし洒落てないんだけど。エスプレッソ飲みながら久しぶりに小説とか読んでたんだけど、お洒落なカフェの他の客は、まさか俺がそんなもん持ってるとは思わなかっただろうな(笑)

実験はとりあえず成功っぽい。革命ですよ、革命。実際は in silico のアシストが必要で、そのために15万程度の機器が必要で、Windowsでしか動かないってのを見て萎え中。コリメート法でなんとかするかなぁ。そこまで自動化してはじめて意味があるはず。

えーと、既に呆れきってますが、空いた口が塞がらないというか。道路特定財源、一般財源化するとか言っておきながら、自民党は道路特定財源を今後10年間確保する法律を、明後日また2/3の議席数でゴリ押しする予定なんですが、さらにこの法律はゴリ押しした上で、閣議決定で来年度からは道路特定財源としてはつかわない「方針」にするそうです。

もうじき崩壊する福田内閣の方針なんて意味がないもので、もし本気ならゴリ押ししないで法律変えればいいのにねぇ、、、。っていうか、彼らがどうしようもないクズで馬鹿であることはよくわかってるんですが、それ以上のクズで馬鹿みたいだなぁ。

ちなみに町村官房長官が一般財源化は増税が必要と合いの手を打っています。来年から消費税10%かな。そしてなぜか道路特定財源は残る、と。いやー、夢のような世界でしょ?小泉劇場に騙されて、郵政解散の後に自民党に投票した皆さん、皆さんの支持によってこの夢のような世界ができているわけです。きっと皆さん誇らしいんでしょうね:P)

俺に取っては夢は夢だけど、ひでー悪夢だよ。まったく。

号泣(T−T)

2008.05.08

うちの最寄りのラーメン屋、今日食べに行こうかと思って立ち寄ったらなくなってました(T−T)(T−T)

結構うまかったのに〜(T−T)

っていうかなんどか日本一になってるのに〜(T−T)

なかむらや〜(T−T)

区画整理のためらしい。大和市ふざけんな〜(T−T)

海老名に移転って、それなりに近いけど、悲しすぎる(T−T)

今の市長にそもそも投票してないけど次もぜってーいれねー(T−T)(T−T)

惑星

by ASIAN KUNG-FU GENERATION

2008.05.06

ゴールデンウィーク、とはいっても週末+2日しかなかったわけだが、実家帰ったり友人と飲んだり、それなりに満喫。最終日の6日はアジカンのライブ@横浜BLITZ。なんかゴッチの歌詞飛びもギターのミスも多かったが、音の勢いは相変わらず。「そうくるか!」っていう惑星のライブバージョンは最高だった。ライブバージョンに特徴があるRe:Re:やセンスレスやリライトよりも、本当に完全にライブアレンジ。こっちも楽しいけど、演奏している方はたまんねぇだろうなぁ:)

広く青い空、蘇る緑、心地よい陽射し。初夏が始まった。キャンパスの人の数も減って落ち着きを取り戻すだろう。季節が「巡る」という感覚は、そういえば大人にならないとわからないもんだなぁ、と、夜の臨港パークでぼーっとしながら考えた。

暫定税率について

2008.05.01

さて、ガソリン税に関することでメディアが騒いでいるが、知らない人も多いと思うのでこの問題の中身を説明しておこう。

まず、今回のいわゆる「暫定税率」が制定されているのは、租税特別措置法という法律。この法律自体が後述するように非常にやっかいなわけだが、この中で1970年代のオイルショックを機に、石油消費を抑制する目的で作られ、その後30年維持されてきたのが今回問題になったガソリンの暫定税率。租税特別措置法には非常に多くの分野における課税や減税(例えばプラスチックなどの石油化学製品原料のナフサの非課税措置が有名)があるが、道路特定財源以外の税率に関する「つなぎ法案」が年度内に可決されたため、今回失効したのはガソリン関連税(揮発油税・地方道路税・軽油引取税)、自動車取得税、重量税など、道路特定財源(つまり道路を作ることにしか使えないけれどマッサージチェアやカラオケセットは買い放題な税金)に関連する税。

ちなみに過去18ヶ月で原油価格は非常にコンスタントに伸びており、バレルあたり約$50、つまり倍の上昇を続けているので、あと18から24ヶ月程度でガソリン価格は\250/Lまでは僕はあがると見ている。なので個人的にガソリンの25円程度の値下げはあまり気にしていない。(最後の駆け込み給油もしていない。)ただ、車検が圧倒的に安くなる重量税が悔しい。さらにちなみに、重量税の引き下げは創価学会(公明党)がずっと選挙公約としてマニフェストに記載しているにも関わらず、今回衆議院2/3のゴリ押しに協力している。

じゃあそもそもこの租税特別措置法というのは何なのか。端的に言えば、これは本来各種税法(法人税法、所得税法、消費税法など)を改定すべきところを、それをしないでも比較的簡単に税率をいじれる非常に都合のいい法律。特別措置、あるいは「暫定」としておきながら、さまざまな法律をいじれる。そして特に重要なのが、この法律が2年に一度更新しなければいけない点だ。例えば前述の石油原料ナフサの免税措置、これだけ重要なことなので、アメリカでは恒久法になっていて更新が必要ない。しかし、日本ではこのように一歩間違えば免税がなくなる可能性(あるいはマッサージチェアやカラオケセットが買えなくなる可能性)があるわけだ。ストーリーが見えてきただろうか。つまり、各業界への免税(あるいは税収)の采配を握ることによって、政治献金・寄付金を自民党がコントロールする意図が裏にあるわけだ。

この後の動きに関しても述べておこう。まず、10月に道路特定財源の一般財源化がなされる。つまり、今回問題となった「暫定税率」を道路以外にも使えるようにしよう、福祉や環境のために使えるようにしよう、だからこれは「環境税」だ、というのが表向きの論理。実際は、名目は一般財源化するけれど、今後10年間で59兆円分道路作るお金はキープしてそれ以外(ほとんど残らない)は一般財源にしてもいいよ、という骨抜きの内容で、どうぜ一般財源化されても着服されたりゴルフ接待されたりマッサージチェア買われるわけで、間違っても団塊の世代をうば捨て山に送り込もうとしている人たちが年金や福祉に使う事はないだろう(参考:後期高齢者医療制度)。

だが、この問題にはさらに裏がある。どうやら低迷している福田総理の支持率を使ってか、一般財源化とともに消費税の増税を行う動きもある。どうせ支持率サイアクなのだから、そこまで成立させてようやく自民党解散、総選挙となるのではないかと僕は見ている。そうすると恐ろしいのが、選挙惨敗後の自民(自民党+日本民主党@1955年)・民主(自民党+民主党@2003年)の大連立だ。最近小沢さん退陣劇の時に話題になったが、水面下ではまだ話し合いもあるらしい。国民投票法が施行され憲法が改定できるようになる2010年5月には2/3議席が必要なわけなので、昼ドラの何倍もドロドロしているこの国からは益々目が離せない。